ハードカバーの壁
今欲しい本がある。
「若い読者のための哲学史」という本だ。
前々から哲学には興味があってこれまで哲学がどのような歴史をたどってきたのか知りたくなったためこの本を読もうと思った。
しかしここで問題が立ちはだかる。
この本値段が高いのだ。ハードカバーの本で明らかに寝ながら読むには不向きなのだ。
なぜハードカバーにしてしまったのか
若い読者のため
とあるのならば、その若い読者が手に取りやすい形状、値段設定にするべきではないのだろうか。
それともハードカバーに手を出せない貧乏学生はこの本を手に取るなということなのだろうか
哀しい。
他にも哲学史について書いてある本が存在するのは知っている。しかし今回の本は翻訳者の人の翻訳が上手なのか、はたまた著者の表現が秀逸なのかわからないがとにかく立ち読みをしてからその本のことが忘れられないのだ。
その本を忘れられない私はブックオフやメルカリ、アマゾン、楽天でその本を探した。
しかしメルカリを除いてどこもかしこもまだ私の予算には追い付かない値段なのだ。
メルカリは買える値段であったけれどすべて売り切れで新品本しか残っていなかった。
この検索結果を見て正直しょんぼりしながら画面を閉じたのであった。
私の予想ではその本は恐らく文庫化しないのでどれだけ待っても定価で安く手に入ることはありえないと思っている。
さてどうしたものか
一か月に割り当てている本に対する予算を跳ね上げればまあその本一冊買えないこともないのだがなんか
なんかそういうのは嫌だ
その本と何かもう一冊買いたいのだ。
この物欲に耐える感覚は個人的には嫌いではないが、いつか爆発して破産しないことを祈ろう。